なんとなくファンシーダーティだ、ってくらいしか予備知識がなかった。
その程度で出かけるってのもかなり冒険な感じだが、思いがけないサプライズの連続でとてもおもしろく見られた。
ブラックなギャグ、下品な描写の数々は置いといて、まずコレはとんでもなく映画オタク向けの作品ではないかということだ。
メインで取り上げてるフラッシュゴードン、30年ぐらい前にSF系のヴィジュアル誌で見て以来見たくて見たくてしょうがなかったもんだが、かなり後になってTVで見てあんまりしょぼくてびっくりした覚えがある。
クイーンのサントラも聴いた。
今回、テーマ曲じゃない曲も久しぶりで聴けた。
で、数々繰り広げられるフラッシュゴードンネタはもう爆笑ものだった。
それから、スピルバーグ/ルーカスをいじった部分もいくつか見受けられたし、もちろんわからないネタも満載だったんだろう。
吹替で見たのだが、なかなか吹替であることに自覚的な意訳も相当あったようで、うまくハマってる部分はよかったが、さすがに星一徹はないだろうと思った。クマもんとか。
そういう意味で、原語字幕のオリジナルよりもかなりヒネった作りになっていたといえる。
ネタ映画なので話としちゃ大したもんでもないんだろう、あれだけセリフを改変して成立してるんだから。
オモチャ離れのできない子どものままの主人公でハッピーエンドを迎えるあたり、毒にはなっても何のクスリにもなんない映画だ。笑えりゃいいだけっていうか。
そう、笑えるだけでいい。次作も予定されてるようだし。
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