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2021/09/08

連載が年に二回まとまる小説がある。
時流を巧みに取り込み、固有名詞も実在のものが多いのだけれど、単行本になったときの読者へのリアルタイム感の効果を狙ってか、執筆時は少し先の時期を予想、設定している節がある。
時代前読みで書いているみたいな。
五輪の話題は意図的にスルーしていたようだが、今は激動の時代、流行り病のことに少しばかり言及していても、執筆時にはこの蔓延ぶりなど予想はしても現実感はないだろうと判断したんだろう、その描写は今の時流とは齟齬がある。
読んでてて現在のことなんだろうなと思いながら既に陳腐感。
ほかにも、ここ二三年の風潮を普遍的に取り込みながら、もはや展開はルーティンになっちゃったシリーズものもあったりして、いやいや今に生きる現代小説もむずかしいと思う。
なんつったってここんとこの日常自体に起伏がありすぎる。
その点、今の風潮を映しながらの時代小説には感心しきりなのだが。

Kakashi210828b

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